Foo!これでやっと蒸留ができます.うれしい.でも今回の記事ではこのセットは登場しません.
そして滴定のための1N-NaOHaqも届いたので早速中和滴定してみることに.目的は硝酸メイカーの実力を知ることです.大まかな実験方法は以下のようになりました.
実験方法
900mLの瓶の中で3分間放電(300W,20mA)させ,その瓶に精製水(以下,水と呼ぶ)20mLを入れ蓋をしてよく振り混ぜた後遮光して冷却し,これを溶液1とした.また,pH試験紙と水をビーカー中で攪拌し,色素を抽出しこれを指示薬とした.別のビーカーにピペットで溶液1を5mLはかりとり,指示薬を少量加えた.これにメスピペットで1mol/LのNaOH溶液を指示薬の色が中性を示すまで滴下し,滴下したNaOH溶液の体積を記録した.溶液1を用い,上の操作を3回行った.
今回はビュレットの代わりにピペットを用いました.使いづらかったです.
滴定の様子.楽しんでいるのがわかるかと思います.
3回の滴下の結果,滴下量の平均は0.28mLとなりました.予想よりも少ない量で滴下終了となってしまったので次回はより正確な測定を行うためにNaOH溶液を希釈しようと考えています.
滴定の結果から,この実験でできた硝酸の濃度(亜硝酸も含みますが)は0.056mol/Lであるとわかりました.これより,この実験では1.1*10^-3molの硝酸ができたことがわかります.亜硝酸を含んでいるため硝酸に限るとどれだけの濃度・物質量になるのかは不明です.どうにかして調べたいですがなかなか難しそうです.
今回の硝酸の収率は15%以下でした.放電3分,水20mLという組み合わせでしたが,これからは主に放電時間と水の量とというパラメータと生成する硝酸の量の間にはどのような関係があるのかを調べていきたいと考えています.
それでは,До свидания.