2016年5月22日日曜日

覚醒したトカゲさんをつくってみよう!

私はこのブログは誰かが参考にするようなことは想定して書いておらず,まねして何があっても責任は負わないと書いているのですが,夏休みの自由研究とかの題材にできそうなものがあったら少しくらい参考にしてもらってもうれしいのです
責任は負わないけど

そんなわけで推奨はしませんが親子で楽しめそうな題材の実験をしてみました

最近大学で大きめのニホントカゲを捕獲したのでこやつを覚醒してやろうと思ったわけです

このトカゲの体重は8.2gくらいです

そして次に私が用意したのはある種の市販薬です

カプセル入り
この薬はかなり強い鼻炎薬で,興奮作用のある物質が多く含まれています(普通に服用する分には法的に全く問題ありません)

このカプセルを開いて中の物質を水に溶かそうとしましたが顆粒状でうまく水になじみませんでした
(鼻炎薬としてヒトが服用する場合,絶対に薬のカプセルをあけて飲んだりしてはいけません)

カプセル1錠分の顆粒4gに水(精製水)を3.0g足し,手で容器を持って5分間程度攪拌しました
顆粒状でなかなか水になじまないので,顆粒を乳鉢で粉末状にしてスターラーなどを用いて長時間攪拌したほうが良いでしょう

大量に溶け残りが生じましたがもうこの時点で正確なデータをとることは放棄
そもそも薬の重さが有効数字1桁な時点でデータもなにもあるもんか!

そんなわけでそれなりに薬が浮いた状態になった懸濁液を注射器やスポイトなどを用いてトカゲの口から投入します

なるべく喉の奥の方に入れたかったので注射器にストローをくっつけました
私は手持ちがこれしかなかったのでちょっといい注射器を使っていますがプリンタのインク詰め替え用とかの安い奴でもなんでもいいです(たぶんスポイトが一番安いし使いやすいけど,かっこつけたいじゃん?)

トカゲくんは自ら口を開けてくれるようなことはないと思うので手で無理やり口をこじ開けてスポイトの先端を喉に突っ込み,懸濁液を注入
このときスポイトの先を奥に入れすぎるとトカゲの内臓が傷ついてしまうので気を付けましょう

液を飲ませた後のトカゲの体重を測ってみると8.5gでしたので約0.3gの液を注入したことになります(懸濁液の濃度が分からなければ意味がないのですが,操作ミスで濃度を推定できなくなってしまいました.かなしいです・・・)

注入が終わったらしばらく様子を観察します
部屋でこの実験を行っていましたが実験中の室温は常に25℃~27℃でした

投与から1時間ほどで少しずつトカゲが振動に対して敏感になっていきました
投与から2~3時間くらいが一番活発でした
このトカゲは普段はお腹を地面につけているのですが,このときはお腹を浮かせていました

そして少し籠をゆらしたり体をつついたりするとしっぽを立ててすごい勢いで籠の中を走り回るようになります
これを見るとハシリドコロの和名の由来に納得がいきますね

この実験はとりあえずは以上になります
この記事を書いている現在(投与から約7時間)はそれなりに落ち着きを取り戻してはいますがまだ少し神経が敏感なようです

少し不思議に思ったことは,振動にたいして敏感になったトカゲが光に対してはほとんど反応を示さなかったことです
トカゲの目に向けてLEDの点灯・消灯を繰り返していたのですが目立って反応はありませんでした

改善点ですが今回の実験でいちばんダメだったのが顆粒状の薬を砕く手間を惜しんだことでしょう
しかしながら薬は水になじみにくいようでしたので,次があったらその時は顆粒をそのまま喉に突っ込んで水で押し込むことにします
そのほうがどれだけ投与したかわかりやすいですし,物質によって水への溶けやすさの違いもあまり問題にならないと思われます


それと,今回使用したおくすりの話です
この薬は前述のとおりかなり強い鼻炎薬で,内容物はほとんど興奮作用のある物質(いわゆるアッパーというやつ)です
具体的には,プソイドエフェドリン(pseudoephedrine),フェニレフリン(phenylephrine),クロルフェニラミン(chlorpheniramine),ベラドンナ総アルカロイド,グリチルリチン酸(glycyrrhizin),無水カフェイン(caffeine)(ほとんどの場合誘導体)です(クロルフェニラミンとグリチルリチン酸以外は英語自信ないです)
ほとんどアッパーで構成されていることが分かると思いますが,実際に過剰投与するとグリチルリチンのせいで非常に眠くなります.過剰でなくても眠くなると思いますが
これらの過剰摂取は肝臓や心臓,脳などに大きな影響を与え,大変体に悪いので絶対にしないようにしましょう
何回も書いている通り(これで3回目)この薬は非常に強いので鼻炎によく効きます
鼻炎薬としては結構お勧めできるかもしれません
まぁ薬は人によって相性あるのでみんなによく効くというわけではないでしょうが

なぜこれらがトカゲやヒトを興奮させるかというと,ノルアドレナリン(noradrenarine)を勝手にシナプス前細胞から引っ張り出してきたり,アドレナリン(adrenarine)受容体を活発にさせたりするからだと言われています

おっと,長々とお話してしまいました
この土日はうにょうにょしたグラフを眺めたり線を引いたり計算したりといった様子で少し疲れていたので気分転換にトカゲをハイにしてみました


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